水城珠洲のページ

後藤寺線船尾駅

後藤寺線船尾駅

(2003年8月 31日訪問,2003年10月12日記)

この駅は凄いの一言で言い尽くせるとも言える。何が凄いか。荒廃ぶりがな んともいえない。
九州の能古島参りに行ったついでに船尾駅へ立ち寄ってきた。
まぁ、このために久留米に宿を取り夜明駅経由で後藤寺まで行き、船尾入りしているのだから、用 意周到というべきか。
CNV000001
船尾駅を出て行くキハ40系。逆のイメージで(苦笑

船尾駅の荒廃ぶりは他ウェブページに詳しいが私の観点で書いてみたい。
なお、雨の翌日で名物である雪ないしセメントはほとんど流されていたことをまず断っ ておきたい。

一部サイトに写されている事務室内の写真をとってきた。
CNV000017
正直いつのだか分からないカレンダーと荒らされた書類入れ。階段と思しき建造物。
日めくりカレンダーは6日で
「一枚のキップに そえる 明るい笑顔」「江迎駅 木ノ下 善徳」と記されている。
江迎駅は現存せず、現在の松浦鉄道江迎鹿町駅と思われるので、このカレンダーは少なくとも平成元年以前のものとなる。(松浦鉄道は平成元年4月1日開業)
そして、後ろの清川工業のカレンダーは1日が日曜日で31日までが左。1日が水曜日で30日までが右。左の21日土曜日が休日。右は29日水曜日が休日。
さらに、通常奇数月が左であるということを考えて1987年(昭和62年)3月、4月のカレンダーと思われる。この辺りの時期(おそらく1987年3月 末日)で無人化したのではないだろうか?ネットで探してみたのですが答えはなかった。なお、日めくりの下には
「接客六大用語
いらっしゃいませ
はい
どうぞ」
とだけ書いてあり、したの3つは欠落したものと思われる。

そして、駅の横には・・・
CNV000019
C11型コンテナが放置。昭和50年12月3日に搬入したのだろうか?それとも、この日付はただの落書きなのであろうか?
こんなものが現存しているだけで凄い気はするが…。

船尾駅の後藤寺方の踏切では引込み線が残っている。
CNV000021
ポイント部分に草が茂っているが、その他の部分は存外きれいである。右側の線だけは、使用しているのではなかろうか?
ポイントは右側に開きっぱな しである。

セメントを積もらせる麻生セメントである。
CNV000025
といっても悪いわけじゃない。セメント業で、乾燥している場所でやればセメントが周囲に散るのは仕様のないこと。
当家の隣で鶏糞を撒かれても農業にけちをつけないのと同じである。馬糞だときついけど…。

一部で有名な廃屋。
CNV000026
れい泉食堂と読める。冷泉さんが経営していたのか?
ポストからあふれている新聞が印象的だった。

こんな駅だが、美化運動にがんばっているようだ。
CNV000018
しかし、玄関口を果たせていない現実は受け止めないといけない。
駅に着いても出迎えるものはセメント工場のトラックだけだ。

この後、ベンチで漫画を読んで時間をつぶし去っていった。
CNV000001
やっぱり逆の列車だが(笑

人気(ひとけ)のある駅としては、ずば抜けた荒廃ぶりではなかろうか?
ここより凄い駅はいくつか目にしているが、そういう駅は人気がなかった。
常にトラックが行き来し、工場からは機械音が響いてくる。
そのくせ、この荒廃ぶり。
まるで、駅だけが周りから取り残されて寂れていったイメージがある。
JR九州としてはどうなんだろうか?通勤駅としてはそこそこなんでだろうか?
いまいち、つかめない駅だった。
なお、朝のみだが、2両編成が走っているようである。(ひょっとすると夜も?)
これもまた、通勤専用駅としての性格をあらわしていようだ。まぁ、勝手な妄想であるが。

蛇足だが、博多駅から船尾駅まで自販機で切符が買える。博多から45kしかない…。


後藤寺線船尾駅時刻表(2003年8月現在)

下 り(田川後藤寺行き) 上 り(新飯塚行き)
5 55
32 6 48
53 05 7 24
40 8 20
36 16 9 00 54
41 10 23
02 11 24
01 12 23
01 13 25
01 14 23
01 15 223
00 16 16 46
35 03 17 18 49
06 18 50
07 19 50
58 07 20 21
59 21 14
51 22 14
後藤寺線WinDIAデータ (892 ダウンロード)

こんてんつめぬー

こんてんつめぬー

  • facebook
  • twitter
PAGETOP
Copyright © Suzu Minashiro All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.