写真は北茅ケ崎駅で購入した140円の券です。
kiki
券面右下に
(ム)と書かれています。

これは、長距離の券は発行できないので、必ず差額精算してくださいとうい意味です。

では、ムはなんの略なのかというところで錯綜しております。

旅客営業規則27条にはこうあります。
27条 旅客が列車内において普通乗車券の発売を請求する場合、当該列車の係員が携帯する普通乗車券ではその請求に応じられないときは、普通旅客運賃(旅客が旅客運賃割引証を所持する場合又は旅客の請求する区間について旅客運賃割引の取扱いができる場合であつても、無割引の普通旅客運賃)を収受して、係員がその携帯する普通乗車券によつて乗車方向の最遠の駅又は乗継駅までのものを発売し、同乗車券の券面に、途中駅まで発売した旨を表示する。
2 前項の規定は、第21条の2の規定により乗車券の発売区間に制限のある駅において、その発売区間外の普通乗車券の発売の請求があつた場合に準用する。
3 前各項の規定によつて発売した乗車券を所持する旅客に対しては、前途の駅又は車内において、これと引換に旅客の請求する区間の普通乗車券を発売する。この場合、既に収受した旅客運賃と旅客の請求する区間の普通旅客運賃(旅客が旅客運賃割引証を提出した場合又は旅客の請求する区間について旅客運賃割引の取扱いができる場合は、割引の普通旅客運賃)とを比較して不足額を収受し、過剰額は駅(取扱箇所が車内の場合にあつては前途の駅)において払いもどしをする。

ということから、(ム)は券面無表示駅という説が有力です。
ですが、委託駅で補充片道券や出札補充券を設備している場合、「乗車券の発売区間に制限のある駅」には厳密にはあたらないはずですが、(ム)がつく場合があります。
とはいえ、そういう委託駅では実質的には「乗車券の発売区間に制限のある駅」(受託者が知りうる範囲での発券)でしょうから、仕方がないでしょうけれど。

得てして、(ム)は無人駅の(ム)だと言われますが、これは厳密には間違いでしょう。
もう一つ根拠があって、こちらの方が直接的かもしれません。ここで云っている規則第27条とは上に示した旅客営業規則27条です。
旅客営業取扱基準規程
第44条 規則第27条第1項又は同条第2項の規定により普通乗車券を発売する場合は、その乗車券の表面に「(ム)」の表示をして発売するものとする。この場合、前途の駅又は車内においてその乗車券と引換えに旅客の請求する全区間の乗車券を発売する(以下これを「買替え」という。) 旨を案内しなければならない。
2 前項の場合、旅客が旅客運賃割引証を提出したときは、全区間のものを発売する前途の駅又は車内までこれを所持するように案内するものとする。
3 規則第27条第3項の規定により旅客から全区間の乗車券を請求された場合は、原乗車券を回収し、常備片道乗車券、補充片道乗車券又は特別補充券によつて発売するものとする。この場合の有効期間は、全区間に対する所定の有効期間からすでに経過した日数(取扱いの当日は含めない。) を差し引いた残余の日数とし、常備片道乗車券を使用する場合に有効期間の訂正を要するときは、第195条の規定を準用して取り扱うものとする。
4 前項の場合、旅客の所持する乗車券が金額式の普通乗車券で、かつ、車内において取り扱うときは、原乗車券を回収しないで、特別補充券とともに所持させることができる。

ところで、(ム)の由来である券面無表示駅とはそもそもなんでしょうか。
ちょっと解釈が難しいですが、「券面にない駅に対して行きたい場合に発行する」ことで間違いないでしょう。すいません、勝手な解釈です。
結果、途中駅または車掌によって、着駅が木賃と記載された乗車券と買替えを行わなければなりません。(もしくは着駅で買替え精算)

駅側に、着駅まで発行できないやむを得ない理由があるので、どの区間であって差額精算となります。
ちなみに、木賃とした駅で100Kmを超える乗車券を購入し乗り越しを行う場合は、乗り越した部分に対して再度購入する精算となります。ただし、100Km未満の場合と、大都市近郊区間内の場合のみ差額の精算となります。(ム)の場合はこれの如何に関わりなく差額精算となるわけです。