先日もtwitterの方で吠えましたが、親指シフトはとにかく楽。
まず、頭に浮かんだ文字がそのまま入力できる。

かなをローマ字に変換するプロセスが必要ないんですね。
すっと、打てる。これにつきます。

しかしながら、ユーザ数は間違いなく現象の一途をたどっているでしょう。
これだけ便利なのに、なぜ普及しないのか。ネガティブかもしれませんが、考えてみました。

1. 売ってない
親指シフターとにっては、聖域とも呼べる富士通専門店「アクセス」や、Amazon,Shop-Uさん,法人向けFM-Word以外では入手が相当困難を極めます。
Amazonで買えるので苦労というには少し言い過ぎかもしれませんが、普通のお店で売ってない。

2. 高い
現行のキーボードについて調べてみました。
OASYS用のキーがついた、PS2のFMV-KB613が、\30,445
一般キーボード型で、USBのFMV-KB232が、\29,000
小型タイプが、USBでFKB7628-801で\15,984

一般のゴミキーボードは\100から。普通の店頭のJISキーボードが\1,000前後。勝負になりません。
B下割れの一般のゴミキーボードをNICOLA化して使う手もありますが、B下割れのキーボードが減ってしまいました。
無念。

ちなですが、親指シフト搭載のノートPCは法外です。
まず、富士通専門店「アクセス」でしか手に入りません。
通販してくれてるのでいいんですが。
LIFEBOOK-A553/H Lセット アクセス特価: 148,000円+消費税
どうみてもスペックが上のASUS X551MA X551MA-SX018HSで、58,800円。
もう、無理ですね。勝負になりません。

3. そもそも使えない
Japanist 2003のIMEや、やまぶきなどのエミュレーションソフトを使っても、Windows 8から搭載されたmodern uiでは使用できません。
そろそろ、きちんと対応して、辞書も刷新したJapanist 2014を出してくれてもいいんじゃないですかね。
FKB7628-801と同じ価格ぐらいまでなら出しますよ、ほんと。

LinuxではSCIM-Anthyが鉄板でしたが、Ubuntu 14.04のRemixから外されました(fcitx-mozcになった) 。
Macもいろいろと大変そうです。
大変な思いをして始める方は少数派でしょう。気軽に始められるようでないといけません。

価格もそうですが、大枚はたいてキーボードを入手しても、環境ではまったて苦労してたら目も当てられません。
一番ましな環境がLinuxというのもどうにかならんでしょうか。

ちなみに、Ubuntu 14.04 Remixではfcitx-anthyを使えば親指シフトできるようです。
apt-get install fcitx-anthy
で、突っ込みましょう。

4. PCの入力はローマ字入力だという風潮
ローマ字入力という名の、なっちゃってローマ字(正確にいえば、ローマ字だと”づ”だってzuだし、”ぢ”もjiだ)でないといけないという風潮があります。
そもそも一般に用意されているJISのかな打ちが行けてないこともありローマ字しかないという風潮があります。
少し調べれば、Dovorakや、M式などローマ字だってQWERTY以外の発想のとてもよいキーボードがあるし、おなじ親指式にはTRONキーボードがあります。
これらは日本では市販されていない。M式は平成10年のエルゴフィットキーボードが最後。
Dovorakは昔から散々調べてたけど、エルゴ式のたまにある程度で売ってません。

という具合で、量販店では「普通」のJISキーボードか、良くて「普通」のUSキーボードがある程度。
で、JISキーボードのかな打ちは使いづらいと来る。
そらそうだ、使いやすいかな打ちは別にあるのだから。

5. QWERTYキーボードの罪悪
QWERTYキーボードは打ちづらく設計したという説がまことしやかにささやかれています。これは「タイプバー(印字棒)がジャムる(絡まる)のでわざと打ちにくい配列にした」という説がささやかれているためでしょう。(http://www7.plala.or.jp/dvorakjp/keyboad_h.htm 他)これは都市伝説に近いものではありますが、そういわれるからにはやはり使いづらいと感じていることが多い証左になると考えています。
1936年にDovorak配列がワシントン大学のドヴォルザーク氏(Dovorak氏)によって開発されました。一般にはこの配列をドボラック配列と読みます。開発したのはドヴォルザーク氏なのに。
このDovorak配列も日本のJISかなと親指シフトの関係ににていて、Dovorakの方が圧倒的に打ちやすいのに普及していないという事実があります。ローマ字打ちに特化しても、Dovorak配列の方が圧倒的に優位です。子音が右により、母音が左によります。
下から二段目が、AOEUIDHTNSになってるんですね。ローマ字を打ちのに、右左右左と交互に打てるので、便利だと思います。
さらに、ローマ字に特化したDovorak配列をDovorak-JPと呼びます。いろいろを調べてみてください。
QWERTYがさらに打ちやすいDovorakが出てきてなお、首位を外さないのはロックインされたからだとしています。

6. 普及しない理由、売れない理由
この二つを別個だと思います。
まず、安価なキーボードを出せば、ちょっと試してみようかとなると思います。
キーボードを生産するのに、金型が必要だという向きがありますが、B下割れのキーボードを見てみてください。
あとは、プリントする文字さえ変えれば親指シフトキーボードとして売れるではありませんか。
すると、JISキーボードとほぼ同じラインで生産できるのではないかと思います。
ということは、売れないから売らないのだと考えます。なぜ売れないのでしょうか?

JISキーボードに慣れ親しんでしまって、入力方式を今更変えたくないと考える人が多いからではないでしょうか。
新しく覚えるのが億劫。業務に差し支えるから覚える暇がないなどなど。
結果、高価なものしか残らず、安価なキーボードが出ない。

思い切って、\1,000前後の品質で出してみてはとは思います。B下割れキーボードの空白と変換キーだけ入れ換えれば作れるんですから。
こんなのどうせファームでやってるんでしょうから、ファームとキートップの印字だけ書き換えればよい訳ですよ。
(実際ポメラのDM100はそれでやって見せました)

あとは、勝間氏とかあのへんに呼びかけてもらって商売してみたらそこそこ普及すると思います。
作家陣にも参戦してもらいましょう。新井素子氏とか名のあるかたに宣伝してもらえば普及するんでは?

ごみなJISキーボードが下手すると100円。PC買えばただでついてくる。
これに勝つには安価でばらまくしかないと思うんですが、今の富士通をみるとWin8で見捨てそうなんですよね。

どうせNICOLAでやれるんだから、富士通がもし見捨てるというのならうまくやる方法を模索したいですね。
富士通に頼ってばかりでは、このまま右肩下がりだと思っております。